商品が工場からあなたの手元に届くまで、生産・倉庫・物流・小売の 4 段階を経ます。各段階で「これは何か」「どこから来たか」「どこへ行くか」を素早く正確に識別する必要があります。バーコードはその識別システムの言語——200 か国以上が同じ GS1 標準を使用し、どのスキャナーでもどの商品も読み取れます。
1. GS1:グローバルバーコード標準機関
GS1 は非営利の国際標準化機関で、グローバルサプライチェーンの識別・バーコード標準を策定します。企業に「GS1 企業コード」を付与し、世界で一意のバーコード番号を自社で生成できるようにします。
主な GS1 識別子
| 識別子 | 用途 | 桁数 |
|---|---|---|
| GTIN-13 (EAN-13) | 消費財バーコード | 13 |
| GTIN-14 (ITF-14) | 箱・物流単位 | 14 |
| SSCC | パレット/貨物追跡 | 18 |
| GLN | 倉庫/店舗アドレス識別 | 13 |
各バーコードを実際に生成:バーコードジェネレーターで EAN-13・Code 128・ITF-14・GS1-128 を生成し、フォーマットごとのバー密度の違いを直感的に比較できます。
2. 主な物流バーコードフォーマット
EAN-13
小売商品の国際標準バーコード。国コード(日本は 45/49)+ 企業コード + 商品コード + 1 桁チェックデジット(モジュロ 10 加重算法)。
Code 128
全 128 ASCII 文字を符号化可能。サブセット A/B/C があり、B が最も汎用的。数字のみなら C サブセットが B の 2 倍の密度。
GS1-128
Code 128 に「アプリケーション識別子(AI)」を加えた構造化データバーコード。一つのバーコードに GTIN (01)・ロット番号 (10)・有効期限 (17)・シリアル番号 (21) 等を同時収録可能。医薬品ラベルで特に普及。
ITF-14
コルゲート段ボールに直接印刷できる太いバーコード。倉庫スキャン環境に最適。
3. EC 倉庫 WMS バーコードフロー
- 入庫:商品 EAN をスキャン、発注書と照合
- 格納:棚位置バーコードをスキャン、システムが場所を記録
- ピッキング:システム誘導、スキャンで取り出し確認
- 梱包:商品スキャンして箱詰め、包装仕様と自動マッチング
- 出荷:物流ラベル印刷(SSCC 等含む)、スキャンして注文番号と紐付け
印刷可能な条码ラベル作成:バーコードジェネレーターでバーコード画像を生成後、PDF ツールでA4 印刷レイアウトに並べて一括印刷できます。
4. GS1 Sunrise 2027:2D コードへの移行
GS1 は 2027 年までに全世界の小売 POS が GS1 DataMatrix(2D)を読み取れることを求める「Sunrise 2027」計画を推進中。医薬品や医療機器では既に DataMatrix が主流で、サプライチェーン全体の 1D→2D 転換が加速しています。
まとめ
- GS1 は世界統一のバーコード標準機関、企業コードで世界一意性を保証
- EAN-13 が小売、Code 128/GS1-128 が物流、ITF-14 が外箱、GS1 DataMatrix が医薬品向け
- EC 倉庫は入庫から出荷まで全工程でバーコードスキャンを活用
- SSCC でパレット単位の一括追跡が可能、効率を大幅改善
- Sunrise 2027 が 1D から 2D バーコードへの移行を加速